【概要】 AERO-CUBEで提案する一般居住用空調設備を複数台使用して、外気温度が目標の恒温温度をまたいだ条件で、ブース内の温度を一定の恒温制御運転が可能か、制御するにはどの様な空調の設定が必要かなどを確認した。 【検証条件】 ブース 防炎塩化ビニルシート1重W1m×D2m×H1m 外気温 38℃(ヒーターで制御室内) 内部温度 ねらい20℃ 内部設備 なし 空調設備 KOIZUMI ウィンドウエアコン 検出時間 18分間 検出方法 サーミスタ式温度ロガーで1回/1S記録 検査条件 全開放型と前室遮断式の2方式で実施 【略図】 【参照:湿り空気線図】 結露対策機構なし(全開放型)実験 トップオープン前面カーテン方式を模して以下の手順を行った。 全密閉状態とする 前面を開放し続けて天井をすべて開放する 天井と前面カーテンを戻し全密閉にする 【結果】 ブース内の全域で外気温に近い温度まで上昇したことが観察され、結露が設備全体にわたって発生する可能性が示唆された。 結露対策機構あし(前室遮断型)実験 トップオープンドア式or逆シャッター式を模して以下の手順を行った。 ブース内の間仕切りカーテン(壁)を閉じる ブース前面と間仕切りまでの天井を開放する (ワーク前室搬入想定) 前面を閉じる 間仕切りカーテンと残りの天井を開放する 天井を戻し全密閉する 耐結露タイプ TP-B ドア式 TP-C 逆シャッター 【結果】 全開放に比べ明らかにブース内への外気流入が抑えられていることがわかった。 上センサー温度26.5℃を左記参照の「湿り空気線図」にプロットすると、主な分布域で結露の可能性のある「分布域A」はごく狭く抑えられた。 ※26.5℃の空気は内外気混合気になるため実際の外気湿度より低くなるため、分布域Dでも結露は起こりにくいと想定される。 結果:ブース開放時の設備への結露は、前室遮断方式で回避が可能